店の奥、レジの横に、古い黒電話があります。父が店を開けたときに引いたもので、もう五十年ちかく、ここにあります。
店の奥の黒電話。いまも磨いています回線を新しくしたとき、番号ごと役目を終えたのですが、電話機だけは、外す気になれず、そのまま置いてあります。近所の電器屋さんが、面白がって、古い留守番電話の機械をつないでくれました。「鳴らない電話に留守番もないでしょう」と笑ったら、「鳴らないと決まったわけじゃ、ないでしょう」と返されました。
〔ホームページを作ってくれた学生さんが、遊びで、こんな仕掛けをこしらえてくれました〕
最後にこの電話が鳴った日の録音を、機械が一つだけ、覚えています。消す気になれず、ここに書き起こして、置いておきます。誰も読まないページだから、許してもらえるでしょう。